いよいよ本格的に新NISAの開始が近づいてきましたね。
今回はその新NISAに関する議論のテーマの中で一括投資と積立投資どちらにするべきかというのがあると思うのですが
私は個人的には積立投資派になりますのでそれについて書いていきます。
新NISAの投資戦略の記事になります。
一括投資推奨派の言い分
積立投資よりも一括投資をした場合の方がさまざまなパターンで検証してもパフォーマンスが上回ることが証明されているので
成長投資枠と積立投資枠合わせて360万円を5年間で埋めるのが最適解という説を提唱している人が一定数いるように思います。
この説に対する反論としてそもそも為替リスクが考慮されていないというのがあります。
そもそもそんなに一気に投資できる資金力がある人がどれだけいるのかというのはありますが…
為替リスク
以前に円高について書いた記事でも記載したのですが、
為替を決定する上で一番重要な指標として購買力平価というものがあります。
為替は短期や中期的には購買力平価からずれても長期的には購買力平価に沿った価格に落ち着くというのがあります。
いまはその購買力平価との乖離率がかつてないほど拡がっている状況になるので普通に考えれば購買力平価に近づいて円高方向に近づいていくという風に予測しています。
購買力平価が1ドルだいたい110円ですので現在の145円ですと25%ぐらいディスカウントされた状態ということになります。
なので、いま一括投資で購入すると円高に振れた時にけっこうな損をすることになります。
ドル円は購買力平価に対してずっと一貫して円安方向ですのでそこまでは円高に振れないかもしれませんが
2022年に米国が利上げ局面に入る前は5年間ぐらい110~120円のレンジで推移していたことを考えると
これからの米国の利下げと日本の金利上昇を考慮するとさらに円高圧力は高まるかと思います。
円高や為替について書いた記事
積立投資がオススメ
毎月積立投資による時間の分散を行うことにより為替が平準化して為替リスクを回避することができると思います。
タイミングを測って円高に振れた時でかつ、株価が暴落した時に投資を行おうと思っている人もいるかもしれませんが
その2つの条件が同時に揃うタイミングというのは2~3年間で数日とかだと思いますので
待機資金を眠らせている間の機会損失によりパーフォーマンスを落とすことになるかと思います。
何よりそのタイミングを待つのは精神的にも相当キツい作業になるかと思います。
経験則上の話になりますが株式投資ではベストを狙うよりベターを目指した方が良いことが多いように思います。
積立投資というのはベストではないのですが、ベターではありますのでタイミングを測ってやきもきしたり
意思決定のリソースを浪費しなくてかつ、それなりのパフォーマンスも見込めますのでコスパが高いんですね。
ですので私は積立投資がオススメという話でした。
以上。
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